特集 トータルヘルスプロモーションの実践
THPのノウハウ—健康測定
吉田 秀夫
1
,
道場 信孝
1
Hideo YOSHIDA
1
,
Nobutaka DOBA
1
1帝京大学医学部第三内科
pp.377-381
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900356
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◆はじめに
人類が未だかつて経験したことのない長寿社会を迎えようとしている現在,健康に対する社会的関心はきわめて高い.一方,健康に関する情報は多く,また,診断技術の発達によってより詳細な精密検査が可能となった.しかし,得られる情報量が多いにもかかわらず,健康的な生活を送るという面からみると,必ずしも満足のいく結果が得られていない.疾病の早期発見という疾患管理を主な目的としたこれまでの健康診断では,個人の健康度の評価と,それに基づく疾病の予防や健康増進の目的への十分な対応は望めない.本来,健康診断では健康度の測定が中心課題となるべきものであり,そのことを踏まえて従来の一般定期健康診断に補足すべき考え方や,健康測定で実際に行われる評価項目の意義について以下に解説する.
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