特集 町づくり健康づくり私たちのノウハウ—保健婦からのレポート
コンピュータ管理による訪問指導—摂津市
前野 さゆみ
1
Sayumi MAENO
1
1摂津市健康推進課
pp.261-264
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900322
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◆はじめに
摂津市は,人口約87,600人,面積15.7km2,大阪府の中央やや北部に位置し,大阪市に隣接した核家族の多い,人口過密の衛星都市である.
本市では昭和51年以来,市,保健所,医師会の有機的な協力システムのもとに市民総合健診を実施してきた.
さらに,老人保健法が施行された昭和58年には,地域保健事業の実施計画の策定に必要な事項について調査研究をすすめていく「健康づくり推進協議会」およびその専門部会として「判定部会」,「保健調査部会」,「地域ケア部会」の三部会を発足した.そのうち判定部会では,健診の効果的な実施方法や判定基準等を検討している.保健調査部会では,健康教育や相談事業と合わせて健診事後フォロー事業を中心に検討している.
昭和59年度には,健診から事後フォローまで包括した体制を確立すべく市の大型コンピュータ(NEC・ACOS 250)の利用を開始した.これにより,従来保健婦等の手作業で行ってきた健診の結果通知や集計関係の業務は,コンピュータにより出力され,保健婦業務の中心が健診事後フォローへと移り,重要な訪問活動が可能となってきた.
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