特集 突然死の現状と予防
都市における突然死の地域悉皆調査
馬場 俊六
1
Shunroku BABA
1
1国立循環器病センター集団検診部
pp.667-669
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900188
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
近年の社会におけるストレスの増大に伴い,それと心筋梗塞,脳卒中等による突然死との関連が,社会的な興味となってきている.そこで今回,我々は都市において,どの程度循環器系の突然死が起こっているか,その病型,発症時期,性,年齢的特徴や背景にある社会的因子はどんなものかを知ることを目的として,大都市圏内の人口34万人の市の全住民の死亡から,年齢25〜74歳で,死亡までの時間が24時間以内のものについて,死亡を扱った医療機関の悉皆的訪問調査を行い,その特徴について考察を行ったので,その一部を述べてみたい.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.