エスキュレピウスの杖
(6)ジュネーヴへの引越し
麦谷 眞里
1
Masato MUGITANI
1
1WHO本部
pp.644-645
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900180
- 有料閲覧
- 文献概要
1.ジョブ・ディスクリプション
エスキュレピウスの杖の元に勤務し始めてから6カ月経った.この間に,わが対外調整課は,プロフェッショナル・スタッフが,さらに3人も増えたので,それぞれの担当範囲を整理して,新しい所掌事務を決定した.UNDPは,専門家が来たので,私の手元から離れ,私の新たな責任分野は,先進国では,日本,イタリア,オーストラリア,ニュージーランドの4か国,国連関係では,UNCTAD(国連貿易開発会議)などが加わり,開発途上国では,主としてアジア・極東と,西太平洋地域を受け持つことになった.こう書くと何となく単純明快に聞こえるが,とどのつまり,日本やイタリアが拠出している各事業も担当することになるので,守備範囲は,意外と広いものになる.このほか,各事業の中で技術移転に関するものも私の担当と定められた.こうした個別事業に絡んだトピックは,またおいおいと紹介することにして,今回は,6カ月を契機に,少しジュネーヴの生活振りについて書こう.それにはまず,日本からの引越しのにとから始めねばならない.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.