エスキュレピウスの杖
(15)ラオスへの出張
麦谷 眞里
1
Masato MUGITANI
1
1WHO本部
pp.436-437
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900369
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1.ラオス
前々回の項で述べたWHOと先進国とのマルチ・バイ事業のひとつとして,3月中旬,ラオスへ出張した.4月から9月ごろまでは雨期で行動が制限されるため,乾期のうちにミッションを送ることにしたのである.ここでもう一度,マルチ・バイ事業の概要を紹介しておくと,あるひとつの開発途上国に対して,WHOと先進国とが共同で事業を実施しようというのが,最近の新しい試みであるが,その場合,WHOが,一種の請負機関となって,その先進国に代わって特異的に事業を実施するケースと,WHOは,あくまでも調整役として働き,事業そのものは,当該先進国と開発途上国との二国間協力の形態で行われるケースとがある.いずれのケースであっても,マルチ(WHO)とバイ(日・独・米・仏などの先進国)との緊密な連携による事業のことを指す.
話を再びラオスに戻そう.
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