予防と臨床のはざまで
「性差からみた総合健診」シンポジウムインプレッション
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.261
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102698
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1月25~26日,仙台にて千哲三大会長(医療法人社団進興会理事長)のもと,第41回日本総合健診医学会が開催されました.メインテーマは「健康増進の確立へ―健康教育と総合健診」.強制されることなく自らの意思で健康を求めていく時代を作るには,幼小児期からの年齢に応じた健康教育が重要であるという視点のもと,いかに総合健診と健康教育が関連していくべきかが議論されました.私自身は,自分がずっと専門として取り組んで来た「健康教育」が,健診の学会のメインテーマに取り上げられるようになったことに感銘を受けました.
その学会の中で,研究室の大学院生である藤林和俊先生(NTT東日本関東病院予防医学センター)がシンポジストを務めた「性差からみた総合健診」は大変興味深く,また素晴らしい内容でした.石垣洋子先生(せんだい総合健診クリニック),吉川博通先生(住友病院健康管理センター)が司会をされ,4人のシンポジストがそれぞれの立場から,総合健診における性差について発表されました.
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