特集 地域で進める歯科口腔保健・医療提供体制の構築
歯科口腔疾患予防行動の行動経済学的メカニズムと対策
平井 啓
1
1大阪大学大学院人間科学研究科健康・医療心理学研究室
キーワード:
歯科口腔疾患予防行動
,
行動経済学
,
現在バイアス
,
ナッジ
Keyword:
歯科口腔疾患予防行動
,
行動経済学
,
現在バイアス
,
ナッジ
pp.418-423
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209841
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ポイント
◆歯科口腔疾患予防行動においては、「損失回避」や「現在バイアス」などが検診受診などの行動変容の阻害要因となっている。
◆歯科口腔疾患予防行動の行動変容のためには、行動経済学的バイアスを考慮したナッジ構築を行う必要がある。
◆ナッジには、検診の受診勧奨時に、受診方法の図示や将来の疾患リスクを伝えながらも、歯垢の蓄積など現在の損失につなげたメッセージを使用するなどの工夫を含むことができる。
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