映画の時間
—不謹慎!?“笑い”を武器に東日本大震災と向き合う!アメリカ人が3.11を題材にしたコメディ映画を撮る!?—永遠の1分。
桜山 豊夫
pp.299
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209815
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2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。震災の記憶は、被災地の方々はもとより、多くの方々の脳裏に深く刻まれていることと思われます。当時の公衆衛生活動については、本誌(75巻12号〔2011年12月〕)でも特集されています。筆者は当時、東京都庁に勤務していました。建物の倒壊や火災が少ないという情報に当初安堵したものの、その直後に防災本部のモニターで見た津波の映像は忘れられない記憶となっています。それから11年経過した現在、震災をテーマにしたユニークな映画が公開されます。
舞台はロサンゼルス。レストランで語り合う男女、男性がプロポーズしようとするのですが、うまくいかず女性は席を立ちます。男性は彼女を止めようとするのですが、窓越しに「手を挙げろ」と拳銃を向けられます。サスペンス映画のような導入場面ですが、実は外で拳銃を向けていたのは映画の撮影部隊。観客を驚かせる鮮やかな展開です。
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