予防と臨床のはざまで
さんぽ会6月月例会「はじめての産業保健」
福田 洋
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1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座
pp.630
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209698
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6月10日に,さんぽ会(多職種産業保健スタッフの研究会,http://sanpokai.umin.jp/)の6月月例会「はじめての産業保健」が開催されました.大学病院で勤務していると,近年の健康経営や予防医学重視の時流によるものなのか,以前より産業保健に興味を持ってくれる看護学生・医学生や,病棟・外来勤務の看護師さんが増えている印象があります.しかし,就職活動の方法や初歩的な知識をどう学べばよいのか分からず,困っている人が多いです.また,新人として企業や健康保険組合に就職したものの「1人職場」で,困ったら誰に相談したらよいのか分からないという人もいます.そこで今回は,産業保健の初学者向けにエールを送るような内容を企画しました.
前半は5名の産業保健経験者から,どのように産業保健を学んでいくかについて情報提供を行いました.発表者は,奇しくもさんぽ会の役員(会長,副会長,事務局長)が勢ぞろいすることになりました.トップバッターとして私から「学部生への産業保健講義ダイジェスト」と題して,「素人」である学生に対し,授業でいかに産業保健職の存在とやりがいを伝えているかについて紹介しました.いわば過去の自分の授業の集大成を「本邦初公開!」という感じで紹介したのです.久しぶりに想いのこもった話題提供になりました.
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