連載 リレー連載・列島ランナー・145
理想の在宅診療を目指して—良縁がもたらした医経分離の実現とコロナ禍で改めて思う在宅の真髄
内田 貞輔
1,2
1医療法人社団貞栄会
2在宅療養支援診療所静岡ホームクリニック
pp.339-341
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209625
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はじめに
私は2014年に32歳で静岡ホームクリニック(以下,当院)を開業し,今では東京の三田と千葉市に分院をもつ規模になりました(図1).もともと学生時代から医師としての脂の乗っている時期に地域医療をしたいという考えがあり,35歳までの開業を目指し,学位,専門医など資格取得も可能な限り進めていました.そうするうち静岡で開業してみないかというご縁に恵まれ,今に至っています.しかし,ここまで来るのは決して順風満帆だったわけではありません.患者さんやご家族はもちろん,病院スタッフや家族,友人らさまざまな出会いと支えがあってこそ今があると実感しています.また,今般のコロナ禍は在宅医療について改めて考える機会となり,地域医療に貢献することこそが在宅医療の本質ではないかと感じているところです.
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