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あとがき/投稿申し込み書/著作財産権譲渡同意書
阿彦 忠之
pp.830
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209531
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本号の特集は,12月1日の世界エイズデーを意識して,岩室紳也先生の全面的なご協力を得て企画しました.エイズに関する特集は,2010年11月号の「再考:HIV/AIDS予防対策」以来,実に10年ぶりです.各論文のキーワードを並べてみると,この10年間の予防対策や治療法などの進歩と変化の大きさに改めて気付かされます.
抗HIV薬による治療法の著しい進化により,「死に至る病」というイメージが払拭され,HIV/AIDSは慢性疾患へと移行しつつあります.それが逆に,この感染症に対する国民の関心を低下させ,他人事意識を増幅させた結果,HIV感染者が孤立し傷つきやすい社会環境をつくってしまったとも言えます.10年後の2030年に向けては,HIV感染者の人権を尊重し,感染者が安心して地域で暮らすことができるよう,当事者意識を強く持った公衆衛生活動が重要であり,そのための活動の目標や今後の施策の在り方などについて詳しく学ぶことができました.
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