特集 ゲノム革命—予防・医療のイノベーション
メンデルランダム化法—遺伝子型を用いて因果関係に迫る
西山 毅
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1名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学
キーワード:
メンデルランダム化法
,
因果推論
,
操作変数
Keyword:
メンデルランダム化法
,
因果推論
,
操作変数
pp.239-243
発行日 2020年4月15日
Published Date 2020/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209364
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【ポイント】
◆メンデルランダム化法は操作変数に遺伝子型を用いる操作変数法の一亜型であり,因果推論を行う手法である.
◆メンデルランダム化法は遺伝子型情報を用いるが,あくまで曝露変数がアウトカムに及ぼす因果関係を明らかにするものであり,遺伝情報そのものを研究対象にするものではない.
◆メンデルランダム化法は,①操作変数と曝露変数の関連が強く,②操作変数は曝露変数を介してのみアウトカムに影響するという2つの前提条件を満たす必要がある.
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