連載 リレー連載・列島ランナー・128
日本での男性同性間のエイズ予防対策研究に関わった15年—新規HIV感染者報告数を減少できるか?
金子 典代
1
1名古屋市立大学看護学研究科国際保健看護学
pp.847-850
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209273
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エイズ予防の研究を始めたきっかけ
私(図1)は1999年に医学部保健学科看護学専攻を卒業し,すぐに米国アラバマ大学公衆衛生大学院に留学しました.当時,HIV(human Immunodeficiency Virus)感染症とエイズ(acquired immune deficiency syndrome:AIDS)患者の急増が世界的健康課題であったこと,また,留学先がエイズ研究で有名な大学であったこともあり,HIV予防の専門家やさまざまなエイズの予防研究に出会い関心を持ちました.コンドームを毎回使用するという予防法がありながらも,なぜ使用が簡単に進まないのか,行動変容の難しさについても関心を持ち,エイズ予防の研究を始めました.
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