予防と臨床のはざまで
第40回日本産業衛生学会健康教育・ヘルスプロモーション研究会
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.778
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209255
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以前,この連載でも,その歴史について触れたことのある日本産業衛生学会健康教育・ヘルスプロモーション研究会.名古屋で開催された第92回日本産業衛生学会において,2019年5月24日に第40回となる研究会を開催しました.健康経営に取り組む企業が増える中,今回は,あらためて基礎に立ち返り,「職域における健康教育のゴール」について議論を行うこととしました.さまざまな視点からのショートプレゼンテーションの後,円座で自由に語り合うサロンミーティング形式で議論を行いました.
まず,最初に私からイントロダクションとして「IUHPE2019ロトルアダイジェストと本日の趣旨」と題し,研究会の歴史に加えて,4月にニュージーランドで行われたIUHPE(ヘルスプロモーション・健康教育国際会議)の話題から,マイケル・マーモット先生の基調講演などを紹介しました.公衆衛生領域では健康格差を縮小させる政策が求められていること,ヘルスリテラシーの重要性が増していること,さらに,インターネットやスマートフォンの普及とともにデジタルヘルスリテラシーが注目されていることなどをお伝えしました.
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