連載 リレー連載・列島ランナー・123
大阪泉南地域の連携を生かした動脈硬化性疾患の予防—ガイドラインによる評価と家族性高コレステロール血症の発見
増田 大作
1,2,3
1地方独立行政法人りんくう総合医療センター りんくうウェルネスケア研究センター
2地方独立行政法人りんくう総合医療センター 健康管理センター
3地方独立行政法人りんくう総合医療センター 循環器内科
pp.477-481
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209170
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はじめに
皆さん初めまして,りんくう総合医療センター(以下,当センター)の増田大作です.私はずっと大阪大学大学院医学研究科で循環器内科医として,動脈硬化性疾患(虚血性心疾患・脳卒中・末梢動脈疾患)の強いリスク因子である脂質代謝異常,特に高トリグリセライド血症や耐糖能異常の基礎研究・臨床研究を進めてきました.多くの論文発表や学会発表を行いましたが,それだけでは実際の疾患発症率の低下が実感できませんでした.
自らの知見を生かして地域の予防医療に関与したいと考え,2018年4月に大阪府南部にある当センターへ移り,そして,臨床研究センターとして「りんくうウェルネスケア研究センター」を立ち上げました.公衆衛生や地域医療に関しては全くの素人ですが,専門分野である動脈硬化性疾患のリスク評価や治療に関してはお役に立てることも多いと考えています.
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