特集 学校における子どもの健康課題
学校における食物アレルギー対応の課題と展望
吾妻 大輔
1
,
海老澤 元宏
2
1独立行政法人国立病院機構相模原病院小児科
2独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター
pp.428-434
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209161
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はじめに
食物アレルギーとは,医学的には「食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して,生体にとって不利益な症状が惹起される現象」1)である.
学童期において食物アレルギーは食事が関係する活動に大きく影響する.誤食によってアナフィラキシーを含む症状を起こし,ショックを起こしたり,まれに命に関わったりすることもある.全ての児童・生徒が“安心・安全”に学校生活を送ることができるようにするためには,関係者が正しい知識を持ち,適切に対応する必要がある.
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