今月の主題 アレルギー診療の実際
全身性アレルギー疾患
食物アレルギーの原因と対策
海老澤 元宏
1
1国立相模原病院小児科
pp.273-275
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907358
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●食物アレルギーは圧倒的に小児期(特に乳幼児)に多く認められるが,成人においても認められる.
●小児における発症のピークは1歳前後で,鶏卵,牛乳が圧倒的に多く,小麦,大豆,そば,ピーナッツなどがそれに続く.
●小児期発症の食物アレルギーの約9割は自然治癒するといわれている.成人での食物アレルギーは自然治癒しなかった小児期発症例と魚介類,ナッツ類,果物などによる成人型の食物アレルギーである.成人の果物による経口アレルギー症候群なども最近増加している.
●診断はIgE抗体の検出だけでは不十分で食物除去・負荷試験が最終的に必要である.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.