連載 睡眠と健康を考える・3
高齢者の睡眠—看護の立場から
尾﨑 章子
1
1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻老年・在宅看護学分野
pp.60-63
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209058
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はじめに
わが国の65歳以上人口は約3,500万人(2017年10月1日)となった.今後も65歳以上人口は増加し,2042年にピークを迎えると推計されている1).高齢期になると,健康な高齢者でも睡眠障害を自覚する人が多くなる.高齢者人口の増加に伴い,睡眠の不調を自覚する高齢者数はさらに増加することが予想される.
睡眠の問題は個人の健康や生命,生活の質に直結するだけでなく,社会の安全性や疾病負担の観点からも重要な課題である.本稿では,高齢者の睡眠や睡眠障害について概説する.また,看護の立場から高齢者の不眠への対応法について述べる.
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