特集 地方自治体と公衆衛生—総合性と専門性の確保
英国における大学院公衆衛生学コースの内容と特徴—ロンドン大学衛生学・熱帯医学スクールの事例を中心に
安原 義仁
1
1広島大学
pp.286-291
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208868
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
英国の新たな公衆衛生体制が2013年に発足した.この新体制の下で,さまざまな部署・場面において,公衆衛生活動に従事する専門職の研修・再訓練があらためて重視されることとなった.その一環として,大学や大学院でも種々のコース(プログラム)が開発されている.それらのコースの内容は一体どのようなものなのか,あるいは,その特徴は何なのだろうか.
本稿では,まず英国の公衆衛生体制を概観し,そのうえで,世界に先駆けて公衆衛生の研究・教育に取り組んだパイオニアの一つであるロンドン大学衛生学・熱帯医学スクール(London School of Hygiene and Tropical Medicine:LSHTM.図1,2)の事例を紹介する.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.