連載 リレー連載・列島ランナー・105
東日本大震災津波から7年目—「子ども夢ハウスおおつち」から「(仮称)おおつちコドモ未来塾」へ
鈴木 るり子
1
1岩手看護短期大学専攻科地域看護学専攻
pp.1015-1018
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208798
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はじめに
2017年7月18日に,岩手県大槌町で東日本大震災による津波の直後に発見されていた遺体の身元が判明し,6年4カ月ぶりにご遺族の元に届けられた,と報道された.同町の行方不明者431名のお一人である.大槌町は海岸線に沿って開発された町である.そのため,津波の浸水面積は4平方キロメートルに及び,行政施設,医療施設,教育施設,商店街,そして住宅の全てを飲み込んだ.その面積は住宅地・市街地面積の52%に及び,岩手県内で最大の被災地となった.筆者の自宅も流出した.震災後に生まれた子どもたちは2017年に小学生になった.
大規模災害地の子どもたちに“生きる力”を付ける取り組みは最も重要と考える.本稿では大槌町における活動の一端を紹介する.
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