特集 感染症の新たな脅威
デング熱の国内感染—行政の対応,保健所の立場から
広松 恭子
1
1渋谷区保健所
pp.444-448
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208214
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渋谷区では,2014年夏,東京都内一部地域で流行したデング熱への危機管理対応を行った.患者発生から蚊の活動がほぼ終了するまでの2カ月あまり,相談すべき専門家を探すことから始め,国,都の多大な協力を得て,連日のマスコミ報道の中,情報の収集,冷静な対応の呼びかけなどを中心に,医療体制の整備,蚊への対策等の対応を行った.
2015年4月28日付で感染症予防法施行規則が改正され,蚊媒介感染症が,予防指針を作成し総合対策を推進する感染症として位置づけられた.当所でも対策の手引き1)作成に協力した.こうした経験をふまえ,概要と,保健所の対応について報告する.
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