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あとがき/投稿申し込み書/著作財産権譲渡同意書
成田 友代
pp.432
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208210
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公衆衛生の現場において季節性の疾患といえば,冬季はインフルエンザやノロウイルス感染症,夏季については,近年の高齢者を中心とする増加傾向もあって,まず熱中症が挙げられるほど,熱中症はすっかり夏の代表的な健康課題として定着してきているのではないかと思います.
私が勤務していた世田谷区では,例年,地域の熱中症の死亡状況などの動向から重点対象を決め,暑くなる前からの対策を講じておりました.最近では,特に高齢者の室内での発生予防に重点を置き,高齢者への声かけ訪問や室温測定シートの配布,暑い日の外出時に水分補給や休憩ができる「お休み処」の開設など,高齢部門を中心に他部署と連携した取り組みを進めています.さらに効果的な普及啓発となるとアイデアも枯渇してきます.同様に例年の企画に頭を悩ましている読者の方もいらっしゃるのではないかと考え,新たな発想への機会になればと,今回,熱中症を特集テーマとして取り上げました.
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