連載 [講座]子どもを取り巻く環境と健康・4
環境化学物質の曝露(3)
有機フッ素系化学物質(PFCs)の曝露実態
原田 浩二
1
,
小泉 昭夫
1
1京都大学大学院医学研究科環境衛生学分野
pp.413-418
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208204
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新たなPOPsとして2000年以降,急速に汚染物質として認識され,なお現在も汚染実態が未解明な点がある有機フッ素系化学物質について解説する.有機フッ素系化学物質がどのような用途,場所で使用,検出されるのかをこれまでの調査例から知ってもらいたい.特に日本ほか,東アジアでは欧米とは異なる有機フッ素系化学物質が観察されることを紹介する.有機フッ素系化学物質の曝露は主に食品を介していると考えられるが,局所的には,有機フッ素化学物質を使用する事業所の周辺では水や大気を介した曝露が大きくなる点について留意したい.
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