グラビヤ
海外医療ジャーナル—フッ素によるむし歯予防
pp.13
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913895
- 有料閲覧
- 文献概要
1940年,アメリカの一歯科医,故ディーン博士は,ある特定の地域の人びとにはむし歯が非常に少ないこと,そしてそれは飲み水に自然に含まれている化学物質—フッ化物が原因だということを発見した。歯を修理することに専心していた歯科医たちは,それ以来,フッ素をつかって,むし歯やその他の疾患を予防する方向に変わった。ぴったり合うようにつくられたマウスピースに,ゲル状のフッ化物をつけ,一日おきに2〜3分間装着するテストでもむし歯が予防できることがわかった。現在,ニューヨーク大学歯科センターでは,むし歯などを予防するために,患者に毎食後の正しい歯のみがき方やその他の新しい方法を指導している。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.