投稿・活動レポート
ラフターヨガによる仮設住宅居住者に対する心身のケア
羽根田 潔
1
,
恵美 美紀
2
,
佐藤 四郎
2
,
鈴木 京子
2
,
西塚 朋子
2
,
福士 京子
2
1特定非営利活動法人エバーオンワード
2株式会社プランニング・オフィス社「りらくラフターヨガくらぶ」
pp.46-49
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208102
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はじめに
2011年3月11日に発生した東日本大震災から3年以上経過したが,未曾有の津波被害のために居住地域や復興町作り案の策定が遅れ,いまだに多数の住民が仮設住宅暮らしを強いられている.震災前にしていた仕事,家庭や地域において果たしてきた役割を失い,日課としていたこともできなくなって,茫然自失している住民,特に高齢者が多数みられる.健康への不安,精神面の不調,生活不活発病,将来への不安などの問題がしばしば報道されている.こうした状況を改善させるために種々の試みが行われているが,その一つの方法として住民が直接参加して体を動かすラフターヨガ(笑いヨガ)を導入した.笑いと呼吸法による抗ストレス作用,エンドルフィン分泌,免疫系の強化などの生理的効果や心理的効果による心身のケアを目指すものである.楽しく笑って健康になろうという意味で「楽笑健くらぶ」と命名し,月に1回仮設住宅住民を対象として1年3カ月間実施した.
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