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ウイルス性出血熱の最近の知見(2)—マールブルグ病,クリミア・コンゴ出血熱
宮崎 元伸
1
,
清水 博
2
,
倉田 毅
3
Motonobu MIYAZAKI
1
,
Hiroshi SHIMIZU
2
,
Takeshi KURATA
3
1厚生省生活衛生局検疫所業務管理室
2厚生省保健医療局感染症対策室
3国立予防衛生研究所病理部
pp.479-482
発行日 1988年7月15日
Published Date 1988/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207733
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●はじめに
ウィルス性出血熱は,輸入感染症のなかでも最も注目される疾病であるが,なかでもラッサ熱,エボラ出血熱,マールブルグ病およびクリミア・コンゴ出血熱の4疾病はその代表的なものであり,最近の研究によりこれらの臨床像に対する考え方の様相が,少なからず変わってきた.前2疾病に関してはすでに述べたところであり1),今回は特にマールブルグ病およびクリミア・コンゴ出血熱についての疫学,ウイルスの性状,媒介動物,感染経路,症状,検査所見,診断,治療等について述べることにする.
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