特集 訪問看護
保健所と訪問看護
杉浦 芳子
1
Yoshiko SUGIURA
1
1川崎市多摩保健所保健予防課
pp.831-837
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207583
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■はじめに
政令指定都市である川崎市では,昭和53年度に在宅寝たきり老人及びそのおそれのあるものについて,市保健所保健婦の訪問による実態調査を実施し,翌54年度から保健所保健婦及び在宅の保健婦・看護婦を訪問指導員として委嘱し,訪問看護事業を実施してきた.また寝たきり化予防という観点から,集団ケアとしてリハビリテーション教室を実施してきた保健所もあり,それは老人保健法施行後も,訪問看護指導と機能回復訓練教室として,拡充を図りながら継続実施している.
本稿では,川崎市における訪問指導事業の概要を紹介しながら,主として多摩保健所における実践を通して,保健所の地域保健活動としての訪問看護と,今後の課題について考察したい.市の人口,老齢人口は図1の通りである.
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