特集 医学教育と公衆衛生
プライマリ・ケアと生涯教育
岩渕 勉
1,2
Tsutomu IWABUCHI
1,2
1前国立横須賀病院
2現下谷病院
pp.467-471
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207501
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■はじめに
プライマリ・ケア(以下PCと略す)は,J. E. Rodonickの称するACCCAの頭文字に要約される,すなわちA:accessible,C:comprehensive,C:continuity,C:coordination,A:acountableの意味するケアと,おおむね了解されている.そのほかfirst contactとして最初の当該患者の診察に当たることも含まれることから,一次医療という言葉で表されることもある.家庭医の業務が,必ずしも全くPCと同一のものとは言えない.
PCの定義については,ほかに色々の表現がなされているが,本稿においては上述の定義を尊重し,それを生涯にわたって全うするための生涯教育はどうしたらよいのか,また,"家庭医懇談会"の最終報告書も提出された際なので,家庭医との関連性も考慮しながら話を進めて行きたいと思う.
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