特集 医学教育と公衆衛生
医学教育における衛生・公衆衛生学の課題
青山 英康
1
Hideyasu AOYAMA
1
1岡山大学医学部衛生学
pp.448-452
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207497
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
最近,わが国のみならず国際的に,医師の生涯研修も含めて医学教育全般について,「改革」を求める声が各方面から上がっている.
これは,WHO憲章によって「健康権」が国際的に確認され,先進国とか発展途上国などの経済的な条件や,自由主義国とか社会主義国などの政治的信条や思想の相異を越えて,「医療の社会化」が進展する中で,医療をめぐる背景が大きく,急速に変化し,この変化に適切に対応する「新しい医療のあり方」として,医学・医療の中に「プライマリ・ケア重視」が強く求められるようになったためと考えられる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.