特集 思春期
学校における性に関する指導
徳永 保
1
Tamotsu TOKUNAGA
1
1文部省初等中等教育局中学校課
pp.230-231
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207446
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■性に関する指導の基本的な考え方
学校教育における性に関する指導は,人間尊重の精神に基づいて,人間の性および男女の人間関係の在り方などについての正しい認識を持ち,性に関する知識を科学的に理解するとともに,それらに基づいて青年期にある人間としてふさわしい態度や行動を取れるようにすることを目標として行われている.各学校においては,学習指導要領に定めるところに従い,地域や学校の実態に応じて,保健体育,家庭,道徳,特別活動などの教科や領域を中心に,学校の教育活動全体を通じて行われている.
しかし,最近の生徒の性意識や性行動の実態や,これらの背景にある家庭や社会の状況を考えると,学校における性に関する指導の充実,特に生徒指導における性に関する指導を充実する必要が高まっている.
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