特集 思春期
十代妊娠の実態と対策
小平 良貞
1,2
Ryotei KODAIRA
1,2
1高崎市医師会
2小平産婦人科医院
pp.232-238
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207447
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近年,身体的あるいは社会的環境などの影響によって,性の早熟化,性経験の低年齢化傾向が見られるといわれ,このための性非行や十代妊娠の増加などが識者の重大な関心事になっている.
その中で,特に十代妊娠は大多数が未婚,就学中であり,人工妊娠中絶をせざるを得なくなるケースがほとんどで,更にまた中絶時期を失して「望まざる出産」となる場合も多い.これら十代妊娠の中絶や出産が,その後の生涯にわたって,肉体的あるいは精神的ハンディキャップとなって,健康を阻害することは,個人はもちろんのこと,国家社会にとってもはなはだ寒心に耐えないところである.
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