ぷりずむ
国鉄再建と医業経営
園田 真人
1
1福岡県粕屋保健所
pp.134
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207425
- 有料閲覧
- 文献概要
いま,国鉄の再建問題が注目されている.戦前から戦後まもないころの国鉄は毅然として動き,頼もしい存在であった.それがどうして,膨大な赤字をかかえて息たえだえになったのであろうか.第一には,政府,国鉄幹部のリーダーシップの欠如があげられるが,ストライキに専念してきた国鉄労組にも一部の責任がある.
だが,管理者が悪かった,労組が悪いといっている場合ではなく,いかにして再建に成功し,国民の足を確保するかということが急務である.国鉄労組の執行部が労使共同で再建しようという姿勢をみせたことは評価したい.これを否決した一部の人たちには,「では,どういう方法で再建しようというのだろうか」とお聞きしたい.「あくまでも闘いぬこう」「国民の財産である国鉄を守ろう」といったビラが,私の家の前にはられているが,どれだけの国民が賛意をもっているだろうか.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.