地域活動レポート
名古屋市感染症サーベイランス情報からみた麻しんの発生状況—昭和59年発生を中心として
神谷 三千緒
1
,
多田 利明
2
,
山田 稔
2
,
藤原 重子
2
,
川越 くに子
2
,
山中 克己
3
,
金田 誠一
3
Michio KAMIYA
1
,
Toshiaki TADA
2
,
Minoru YAMADA
2
,
Shigeko FUJIWARA
2
,
Kuniko KAWAGOE
2
,
Katsumi YAMANAKA
3
,
Seiichi KANEDA
3
1名古屋市東保健所
2名古屋市西保健所
3名古屋市衛生研究所
pp.637-639
発行日 1986年9月15日
Published Date 1986/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207336
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
感染症サーベイランス事業は,その疾病をコントロールすることを目的として始められた.なかでも予防接種対応のできる疾病の情報は,予防接種計画の指標となるべきものであるが,サーベイランス情報は1歳未満,1〜4歳,5〜9歳と全対象疾病が一律の年齢区分で集計されているために,麻しんについては,発生の中心となっている1〜4歳間の状況が判明せず問題となっている.
また,地域ごとに定められている患者定点からの情報は,定点のカバー率の違いから,発生の地域比較,ことに小地域間の比較が難しくその解析方法の検討が課題となっている.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.