特集 へき地・離島の保健・医療
へき地保健医療対策と大学の役割
青山 英康
1
,
大原 啓志
2
Hideyasu AOYAMA
1
,
Keishi OHARA
2
1岡山大学医学部衛生学
2高知医科大学公衆衛生学
pp.529-534
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207312
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■はじめに
"Health for all by the year 2000"をスローガンに,WHO憲章に規定され,国際的な確認を得た「健康権」に基づいて,地球を単位とした「保健水準の向上」が図られている以上,わが国においては,すべての国民を対象にした「保健水準の向上」が検討されなければならないのは当然のことである.
とくに,今年度は昭和31年以来5次にわたる年次計画を立てて取り組まれて来た「へき地医療対策」全体の見直しの上に,新しい「へき地保健医療対策」の第6次計画の発足の年として,昨年6月25日に「へき地保健医療検討委員会」の答申を受けて,厚生省が各都道府県に,年次計画の策定を求め,その実施に踏み出している年だけに,将来計画も含めて,幅広い討議を深めておく必要がある.
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