特集 へき地・離島の保健・医療
へき地歯科保健医療問題
末高 武彦
1
Takehiko SUETAKA
1
1日本歯科大学新潟歯学部口腔衛生学教室
pp.551-555
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207316
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
国民皆保険制度は,医療受療の社会的経済的な機会均等を目指し,昭和36年から全国的に実施をみた.しかし,同制度が実施されて以来25年を経た今日,人口10万対地域歯科医師数は,表に示すごとく市町村の人口規模により大きな格差を示しており,いまだ無歯科医町村,無歯科医地区が全国的に存在している.
本稿では,へき地歯科医療対策が実施されてから25年を経た今日,これまでのへき地歯科医療対策をふりかえり,今後のへき地歯科保健医療,すなわち,へき地住民がより等しく歯科保健医療を受けられる対策について,筆者の考えを述べる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.