特集 障害者歯科
老人・障害者への在宅歯科診療—歯科往診治療
鈴木 俊夫
1
,
夏目 長門
2
Toshio SUZUKI
1
,
Nagato NATSUME
2
1在宅者歯科医療連絡会
2紘仁病院歯科口腔外科
pp.611-616
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207111
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■はじめに
日本は,他の先進諸国に比して例をみないほど急速に高齢化社会を迎え,人口構成は昭和75年(2000年)には65歳以上の老人が国民の15.6%,昭和95年(2020年)では23.7%にも達すると推定されている.国連の定義によると,65歳以上の老人が7%台以上になると「高齢化社会」14%以上になると「高齢社会」としており,わが国では「高齢化社会」を超えて一挙に「超高齢社会」へと突入することになり,WHOも先進諸国も,その成り行きを見守っているのが現状である.
このような現実を目前にして,国は「老人保健法」をはじめとする各種の施策を打ち出して対応しようとしている.最近よく耳にする「自助自立」ということも,その一つの表れである.
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