特集 公衆衛生のリーダーシップ
わが国の結核対策における保健所のアイデンティティおよびリーダーシップ
加藤 誠也
1
1公益財団法人 結核予防会結核研究所
pp.18-21
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208097
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日本の結核罹患は戦後の著しい高まん延状況から脱却した後,1980年代には罹患率の減少の鈍化さらに一時的には逆転上昇を経験したが,2000年以降は減少を維持している.2013年における結核罹患率は人口10万対16.1であり,地域によっては10以下の低まん延状況になっている.以下,この過程における保健所の役割を振り返りながら,低まん延さらに根絶を目指すにあたって,保健所のアイデンティティおよびリーダーシップのあり方を考察する.
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