特集 小児の育成
乳児の神経発達
前川 喜平
1
Kihei MAEKAWA
1
1東京慈恵会医科大学小児科
pp.323-328
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206860
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■はじめに
新生児の神経細胞は成人と同じと言われているが,新生児は成人と同じ行動は出来ない.脳重量も約330g1)と成人12002)〜1400g3)の1/4である.1歳では脳重量は出生時の約3倍となる.生後12ヵ月の間に,新生児期の寝たきりの状態から一人立ちや,早ければ歩けるようになる.このように乳児期は神経系の発達の最も著しい時期である.本論文では,乳児期の神経発達と行動発達について主に記載する.
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