特集 乳幼児健診—その現代的課題を探る
乳幼児健診における神経学的発達評価の実際
前川 喜平
1
Kihei MAEKAWA
1
1慈恵医大小児科学
pp.441-447
発行日 1981年6月15日
Published Date 1981/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206325
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
健康診断1)とは,実際の診察により小児の発育状況を確認し,小児の健全育成に結びつけるものである.小児の特色として成長と発達があげられるが,成長とは身体的発育を意味し,発達とは生理的発達や精神・運動発達のような機能的発達を意味する.本論文の標題にある神経学的発達の評価は,このうちの精神・運動発達をいかに評価するかにある.顔面神経麻痺,弛緩性麻痺などの神経学的なものよりも,神経学的発達診断が主目的である.
以下,具体的に乳幼児健診をどのように行なうかについて紹介しよう.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.