調査報告
—研究—背這いやそり返りをする乳児の発達に関する研究について
田頭 愛美
1
,
羽藤 節子
1
,
加藤 朋子
1
,
越智 敏子
1
,
中峠 理香
1
,
国木田 人美
1
,
渡辺 恵子
1
,
志賀 京子
1
,
田中 昭子
1
,
越智 明美
1
,
大成 みな子
1
,
青野 孝子
1
,
長尾 秀夫
2
1今治市保健センター
2愛媛大学教育学部
pp.1124-1128
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900844
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はじめに
4か月児相談において「そり返りが強い」「背這いをする」との相談が比較的多くみられる。しかし,その大部分が正常な発達を遂げるが,一部は脳性麻痺や注意欠陥・多動障害になると言われている。著者らは,そり返りが強く背這いをした症例を経過観察していたところ,偶然難聴の合併に気づいた。文献的にも,稀に背這いをする乳児に難聴の症例があるとの報告が見られた。そこで,乳児の発達における背這いとそり返りの意義を明らかにする目的で,(1)背這いやそり返りを経験した乳児の精神運動発達,(2)そり返りと背這いを経験した難聴児の精神運動発達を追跡研究したので報告する。
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