特別企画 座談会
世界の医療と日本の今後の役割—先進国および開発途上国では今なにが進行しているか
杉村 隆
1
,
中嶋 宏
2
,
桜井 靖久
3
,
大谷 藤郎
4
1国立がんセンター研究所
2WHO西大平洋地域事務局
3東京女子医大医用工学研究施設
4厚生省医務局
pp.450-462
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206727
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大谷(司会) 前にぼくが「医療の未来像」という本を翻訳して出したとき,杉村先生と桜井先生にお願いして座談会やりましたが,なかなか印象的でした.今日はWHOの中嶋さんもおられますので.これからの健康,疾病問題がどのように推移するのか,また,どのように対処したらいいものかといったことについて,お話をうかがいたいと思います.
初めにわが国あるいは世界の健康とか疾病の現状と将来像について,うかがいたいわけです.高齢化社会の到来で,21世紀には2千万人もの老人を抱えたわが国は,世界一の長寿国となるわけで,これがいちばんわれわれにとっては大きい課題ですが,こういったことに関連して現在の病気の対応から将来へ向けて,桜井先生からいかがでしょうか.
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