講座
絨毛がんChoriocarcinomaの疫学的傾向
湯浅 秀
1
,
関根 しづ子
1
Shuh YUASA
1
,
Shizuko SEKINE
1
1国立公衆衛生院疫学部
pp.122-125
発行日 1982年2月15日
Published Date 1982/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206479
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■目的および方法
胎盤の絨毛細胞から発生する絨毛がん(国際死因分類181,旧名は絨毛上皮腫)は致命率が高いことと原因が不明なために多数の国で関心を寄せられているが,現在なお病因agentも危険要因risk factorも不明である.わが国では欧米諸国に比較して死亡率も罹患率も極めて高率なので産婦人科方面では特に深い関心がもたれ,既に多数の業績が発表されているが,原因に関する限り諸外国と同様に未解決である1〜6).
著者は疫学的方法でまず危険要因を見つけ出し,その後の病因の追求と予防の進歩に役立たせる目的で,次の3つに大別される研究を行った.
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