連載 ネパール&途上国・1
ネパールの首都カトマンズとその周辺—近代化の裏に潜む医師分布の不均衡
岩村 昇
pp.62-65
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206236
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筆者は,日本キリスト教海外医療協力会(JOCS;The Japan Overseas Christian Medical Cooperation Service)より公衆衛生医として,1962年1月から1980年3月に至る18年のあいだ,前半の10年間はもっぱらネパールに,のちの8年間はそこを含むアジア,アフリカ,中南米の発展途上にあるいくつかの国々に派遣された.そこで,この各期間の経験を,本号から12回にわたって紹介したいと思う.内容は,前半6回をネパールでの事柄に限定し,後半6回はネパールを含めて発展途上国の医療・保健の問題とその解決法について,全地球的視野から筆者が18年間の変遷の中で考えてきた事柄が中心となろう.そして,その望むべき将来像を実現するための国際協力のあり方にも言及する.
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