特集 小児喘息対策
施設における喘息児の管理と指導
石橋 祝
1
1東京都立成東児童保健院
pp.313-318
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205833
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■はじめに
わが国で気管支喘息児の集団療法を最初に提唱したのは遠城寺(1959)1)であり,体質的因子とともに精神的因子を重視している,施設長期入所療法(以下,施設療法と略す)は,永山2),久徳3),根本4)らが述べている通り,身体面の治療と同時に,精神面の治療と指導を合わせ行なう総合療法である.病院に通院したり,あるいは短期入院を繰り返しても,症状の改善されない治り難い症例を入所させ,長期にわたり医療と教育と生活指導を総合的に行なう治療法である.
本稿では,主として施設療法の中でも重要な要素である心身の指導と治療について述べる.
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