特集 市町村保健センター
市町村健康づくり推進協議会—国民健康づくり地方推進事業の一環として
山本 亮
1
1厚生省公衆衛生局栄養課
pp.497-498
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205654
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はじめに
わが国は,国民の高い知識水準を背景に技術革新をめざましくこなし,第二次産業革命を乗り越え,史上最高の繁栄を亨受しているといわれる.しかし,他方で有病率・受療率が逐年増加をしている状況では,老年人口の増加と相まり,健康の保持増進は最大の問題として位置付けられる.
第2次大戦後,三十余年を経た現在,疾病構造は結核に代表される感染症中心から循環器疾患を中心とする成人病へと変貌し,保健・医療対策の質の転換をみたわけであるが,従来の疾病の早期発見・早期治療を主眼とした対策のみでは,医療機関に群なす患者の増加に対応しきれない現状となっている.
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