日本列島
辺境に人あり,村長おおいに頑張る—岡山県
板野 猛虎
1
1岡山県美作保健所
pp.786
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205510
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この8月25日,岡山県公衆衛生看護学校の教室に,若々しい笑い声が渦巻いた.「へき地医療に関するセミナー」の講師である村長の話が,熱を帯び,ツボにはまると,学生諸君は素直に反応した.本県の東北端にある西粟倉(あわくら)村は,人口2千の山村であり,白冨貞美氏(58歳)は昭和38年以来の村長である.
50年暮に,国保診療所にいた常勤医師が突然辞職し,思いがけなく無医村となった.幸い,村長などの奔走もあって,済生会岡山病院スタッフの出張診療が開始され,今日に至っている(原則として週1回,1泊2日の診療).
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