研究
愛知県の都市地域における自動車排出ガスの健康影響調査
長田 伊三夫
1
,
浅見 英男
1
,
大谷 誉
1
,
磯村 久男
1
,
大野 純暉
1
,
城戸 省二
1
,
長島 章夫
1
,
井上 裕正
2
,
高島 一良
2
,
太田 秀夫
2
,
恩田 裕行
2
,
児玉 博和
2
,
山田 直樹
2
,
種村 孝
3
,
丹羽 謙次
4
1愛知県環境衛生課
2愛知県衛生研究所
3愛知県豊橋保健所
4愛知県一宮保健所
pp.60-63
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204948
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わが国の高度経済成長が,国民の生活環境に与えた影響は大きく,環境汚染物質による人体影響の問題が健康阻害の観点から重大視されている.なかでも,大気汚染主因のひとつに数えられる自動車排出ガスは逐年,自動車交通量の増加により,主要道路を中心に過密都市の汚染化に拍車をかけ,時には大気によって自然稀釈の余地すら次第に消失してきているとまでいわれるに至り,この健康影響の重要性は一段と高まっている1).
本県では公害保健調査事業の一環として,昭和47年度から継続3カ年計画で自動車排出に含まれる有害物質による微量慢性暴露が都市地域(豊橋・一宮地区)住民の健康に及ぼす影響を疫学的視点から追跡調査しているが,第2年次実施の中間成績に検討を加えたところ若干の知見がえられたので報告する.
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