看護研修学校特殊研究・6
養護教諭の役割についての考察—ひとりひとりの児童が健康で学習できることをめざして
中幡 祐子
1
1日本看護協会看護研修学校
pp.161-171
発行日 1980年3月25日
Published Date 1980/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907423
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はじめに
‘養護教諭は学校保健活動の第一線の担い手,学校保健の組織者’1)であると指導を受けた.つまり養護教諭は,保健行事を企画したり,統計や資料の作成をしたり,保健室に来る児童の救急処置をしたりすることを主とし,一般児童とのかかわりはほとんどなかった.
私が,ある小学校に勤務して3年目,3年生の女児が激性肝炎で亡くなった,欠席届は‘かぜ’で1週間欠席していたが,私自身その児竜が欠席していたことすら気がつかなかった.私は児童の健康状態すら知らない養護教諭になっていた.
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