日本列島
妊産婦と新生児基礎(訪問)の調査—沖繩県/第1回札幌市精神衛生大会開催
伊波 茂雄
pp.820,850
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204769
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沖縄県の衛生統計は第二次大戦,迷信,離島へき地性に基づく風俗習慣等の影を受けて不備な点が少なくない.最近は,人口動態調査各種届出制度の充実,実態調査等によって次第に内容は信ぴよう性を増してきているが,未だいくつかの問題点が残っている.そのうち,特に周産期および乳児の死亡統計については,著しく低率にあり関係者から関心がもたれていた(表1).
また死産も極端に低い数値になっていて,本土の61.4の1/6となっている.さらに新生児および乳児死亡についてみると表2のとおりとなっている.すなわち新生児死亡率は本土の1/2に近く,乳児死亡率も低くなっている.このような状態が正しいかどうか,県厚生部予防課では昭和47年8月1日から昭和48年3月31日まで妊産婦,新生児基礎調査を実施した.調査対象,客体,方法等の説明は紙面の都合で省略するが,調査結果は次のとうりである(表3).
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