研究
小児の慢性腎臓病
篠塚 輝治
1
1都立墨東病院
pp.404-407
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204496
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近年小児の慢性長期にわたる疾病が社会問題になってきているが,とくに小児腎臓病は小児期慢性疾患の中で最も多く,かつ多種にわかれているので一般の関心を引くようになってきた.今日総合病院小児科病棟の腎疾患占有率は上昇し,日々多数の患児を診療しながらも脾肉の嘆をかこっているのが実情である.
小児慢性腎疾患にはネフローゼ症候群,慢性糸球体腎炎,血管性紫斑病性腎炎,Lupus腎炎,先天性ネフローゼ症候群,Goodpasture症候群および結節性動脈周囲炎に伴う腎障害などがある.ここでは私ども臨床医が日常診療している前者とくにネフローゼ症候群を中心に述べて見たい.
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